about

ーガラス作家 松下高文ー

 

具象や抽象の植物が伸びやかに描かれたテーブルウェアを中心に、照明などのリビングアイテムも手掛けています。

ガラスという素材は「透明な」というイメージが強い素材ですが、実はとても色彩豊かな素材でもあります。

そのガラスが従来持ち合わせる「色彩の豊かさ」というもう一つの顔に、興味が尽きる事はありません。

また、ガラスにはとても理解しやすいきれいさがあります。

キラキラしていたり、光を溜め込んだり通過させたり、増幅させたり。

ガラスが持つ「色彩の豊かさ」と「理解しやすいきれいさ」は僕にとって常に心躍る要素です。

僕が作るものを見て、触って、使って下さる方に「心躍る」という瞬間をお届けできれば幸いです。

ー植物模様についてー

 

「なんで植物模様を多く作るのですか?」と聞かれることが良くあります。

20年ほど前、学生だったある時に「人とは違う、自分の個性ってなんだろう」と考えた事がありました。

僕の場合は、影響を受けた人・本・出来事や経験の記憶をさかのぼりながらそれを探る、という方法をとりました。

その中で、子供の時の自分が発見した小さな風景を思い出し、

これに寄り添えば「人とは違う自分の個性」が発見できるかもな、との思いで植物模様にこだわった制作を続けています。

植物模様についてのコンセプト原文は「こちら」に記します。

ー技法についてー

 

施されている植物の模様は、筆で描いたものではありません。

本体となるガラス生地とは別に、繊細な細工が施された立体、

あるいは半立体のミニチュアのガラスパーツを制作してます。

一輪の花を形作るひとひらの花びらのパーツは、米粒程の大きさです。

また、その花を支える枝は針程の細さのガラスに支えられています。

その別作りのガラスパーツを、本体となるガラス生地に配置・構成して焼き付けています。

こうして制作されたテーブルウェアや照明には、筆で描いたものとは全く違う

他に類を見ない痕跡を残しつつ、不思議な風合いに仕上がっています。

このような制作工程をたどる技法は、ガラスの伝統的な技法のどこにも属さず、

作家自身の試行錯誤から生まれた、オリジナリティー溢れる技法です。

ガラス作家松下高文のデッサン画

ーprofileー

 

松下高文

1971年 静岡県浜松市生まれ

1999年 東京ガラス工芸研究所 基礎科 卒業

1999年 財団法人 金沢卯辰山工芸工房 入所

2001年 財団法人 金沢卯辰山工芸工房 修了

2009年 兵庫県姫路市にて工房開設

2011年 姫路市文化賞 黒川録朗賞 受賞

           現在も姫路市にて制作活動継続中